主要イミグレ別、香港から深センへのアクセス方法

深センのビル群
  • 深センへのアクセス方法はどのようなものだろう
  • 時間はどのくらいかかるのだろうか
  • 必要な持ち物はなんだろうか

こういった疑問に答えます。

深センに向かう多くの人は香港から行くことが多いと思います。香港から深センへアクセスする場合、香港からのボーダー超えが必要になります。香港は中国の特別行政区のため、通過するためには入境審査が必要となります。香港も深センも厳密には中国国内での移動のため、「入境」という言葉を使うわけですね。

主要な入境ポイントは4箇所あります。どこの入境ポイントを使えばよいのかは、何がしたいのかによります。

私は、仕事やプライベートで400回以上、深センと香港を往復しています。そんな私が深センへのアクセスについて解説します。

深センへのアクセスでの主要な入境ポイント(イミグレ)

深センのイミグレーションのイメージ

深センに香港から行く場合の主な入境ポイントは以下の通りとなります。羅湖、福田、皇崗、深セン湾をそれぞれ説明します。

羅湖

深セン・羅湖のイミグレーション

イメージ:深センで日本人と飲み会があるなら、羅湖。

製造業など古くから深センに進出している日系企業のオフィスが多いのがこの羅湖周辺になります。浅草とか上野とかそんなイメージです。

イミグレの隣には、コピー商品がたくさんあると言われる羅湖商業城があります。実際コピー商品もありますが、電動スクーター、スーツ屋などいろいろなお店があります。飲食店もあります。

 羅湖口岸(イミグレの意味です)。イミグレの隣には、コピー商品がたくさんあると言われる羅湖商業場があります。

交通手段:MTR(地下鉄)始発のホンハム駅からは45分で羅湖(香港側)に到着。そこから歩いての羅湖(中国側)の国境越えとなります。香港と中国側の間には深セン河という川が通っており、その上を橋でこえる形になります。橋を超えるのに3分程度歩く形になります。

福田

深セン・福田のイミグレーション

イメージ:2018年の保守本流の街のイメージがあるのが、福田。

多くの展示会が行われる会展中心、深セン証券取引所、政府関連施設などが点在しています。

交通手段:MTR(地下鉄)始発のホンハム駅からは49分で落馬洲(香港側)に到着。そこから歩いての福田(中国側)の国境越えとなります。羅湖と違い、香港側と中国側のイミグレの名前が異なるため、少しややこしいです。羅湖同様、香港と中国側の間には深セン河という川が通っており、その上を橋でこえる形になります。橋を超えるのに5分程度歩く形になります。結構疲れます。

皇崗

深セン・皇崗のイミグレーション

イメージ:金曜仕事終わりに香港から遊びに行くなら、皇崗。

24時間空いている入境ポイントです。MUJI HOTELがある深業上城(UpperHills)もここから行くと近いです。

交通手段:バス

TRANS-ISLAND LIMOUSINEが香港の太子および湾仔から皇崗行きのバスを運行しています。24時間運行。

06:01から23:30までは10〜15分おきの運行。23:31から06:00は10〜60分おきの運行となります。時間は太子であれば40分、湾仔であれば55分が標準的です。

料金は出発地および06:01から23:30の通常便、23:31から06:00の深夜便によって異なります。

TRANS-ISLAND LIMOUSINEの公式ページは以下の通りです。

http://www.trans-island.com.hk/en/service11.php?nid=7

深セン河はバスで越える形になるので、羅湖や福田とは異なり歩く必要はないです。足が弱い人にはバスで深セン行くことをお勧めします。

深センから香港に戻る時のバス代は香港ドルでの支払いとなります。

深セン湾(南山)

深セン・深セン湾のイミグレーション

イメージ:「深センすごい」は大体、深セン湾(南山)。

テンセントの本社、アリババ・バイドゥの深センオフィス、ソフトウェアパークなどがあります。テック企業の多くは深セン湾がある南山区に存在します。南山区は新興企業が集積しており、若い人の人口が増えているほか、今後も官民の投資が期待できることから、マンションの平米単価が最も高いエリアです。

交通手段:バス

TRANS-ISLAND LIMOUSINEが香港の各地からバスを運行しています。皇崗行きとは比べものにならないほど出発地があります。

http://www.trans-island.com.hk/en/servicedetails.php?id=13#logo_tag

日本人が主に使うバスストップとしては、上環のマカオフェリーターミナル、銅鑼湾のタイムススクエア(深セン湾行きは午後2時30分からが始発便なので、使い勝手悪いです。場所は最高なのですが)、湾仔のNovotel Century Hong Kongホテルなどから出ています。

上環のマカオフェリーターミナルから深セン湾まで約60分です。

深セン側につくられた施設内で香港側と中国側の出入境をあわせておこなうため、川を越えるために歩く・再度バスに乗るといった必要がありません。ただし、深センに入った後に地下鉄などがないので、タクシーに乗る場合、並ばなければ行けないケースが多い印象です。

注意としては、深セン湾から香港側に戻る場合のバスは人民元のみの受付になります。

香港側でバスの切符を買うとき、行き先の「深セン湾」を英語名で「Shenzhen Bay」と言うと、北京語の発音が一緒なので、羅湖の「深セン北駅」行きの切符が渡されることがあります。切符の行き先を確認して下さい。英語で買うなら、「Shenzhen Bay Cross-border」と言った方が良さそうです。(2018年12月1日の自身の失敗をシェアします)

深センへのアクセスにかかる時間

深センに行くのにかかる時間

電車やバスに乗る時間は長くても1時間程度ですが、目的地までのドアトゥードアで考えると結構かかりますね。というのも、国境でのパスポートチェックに時間が取られるからです。また、深セン市自体が巨大なため、深セン側についてからも移動で時間が取られます。目的地までは余裕を持って向かいましょう。絶対焦ります。

ちなみに、9月に開通した高速鉄道では、香港で中国側の入境手続きもするため、深センについてからの入境手続きがありません。

深センへのアクセスに必要なもの

同じ中国内とはいえ、香港は特別行政区。別の国に出入国するのと同様のイミグレの手続きが必要
同じ中国内とはいえ、香港は特別行政区。別の国に出入国するのと同様の手続きが必要

入境が必要なため、国境を越えるのと同様の手続きが必要です。具体的には以下の持ち物が必要です。

パスポート

忘れがちです。パスポートがない場合、どうにもなりませんので、お気をつけください。

外国人入境カード(出境カードもついているケースがあります)

深セン側のイミグレに入った場合に必要になります。もし外国人入境カードが余っていたら、次回の分も多めにもらっておくと良いでしょう。というのは、結構、無い時があるからです。ない場合は、入境管理の係員にもらうことになりますが、たらい回しにされたり、中国語でまくしたてられ、訳がわからなくなることがあります。多めに持っておきましょう。

以上となります。どこに行くかに応じて使うべきイミグレが変えるのが深セン出張・旅行のポイントです。是非、効率的に目的地に向かって下さい!